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「映画の神が立ち止まった」

<米アカデミー賞>「おくりびと」「つみきのいえ」同時受賞

「米映画界最大の祭典、第81回アカデミー賞(映画芸術科学アカデミー主催)の発表・授賞式が22日(日本時間23日)に行われ、滝田洋二郎監督(53)の「おくりびと」が外国語映画賞に選ばれた。56年度(29回)に同賞が独立した賞になって以来、日本作品が受賞したのは初めて。また、加藤久仁生(くにお)監督(31)の「つみきのいえ」が短編アニメーション賞に選ばれた。」

アカデミー賞受賞。すばらしいですね。
いろいろな意見はあるでしょうけれど、映画作品にとって、ひとつの到達点であることは間違いありません。

滝田洋二郎監督と、「おくりびと」にも出演している広末涼子さんの組んだ作品では他に「秘密」があります。薬師丸ひろ子さんが主演していた「病院へ行こう」や野村萬斎さんの「陰陽師」、内田裕也さんが熱演していた「コミック雑誌なんかいらない!」なんかもそうでしたが、滝田監督の作品は、ジャンル如何によらず、いわゆる現代邦画(日本映画)色の濃い作品が多いです。

もともと滝田監督は「痴漢電車」シリーズや「桃色身体検査」なんかを撮っていたポルノ映画出身の監督です。

ポルノ映画から始まった監督は結構多く、例えば根岸吉太郎監督(代表作・「遠雷」「探偵物語」/ポルノ作品・「女教師 汚れた放課後」他)、周防正行監督(代表作・「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」/ポルノ作品・「変態家族 兄貴の嫁さん」)、井筒和幸監督(代表作・「岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS」「パッチギ!」/ポルノ作品・「暴行魔真珠責め」他)、金子修介監督(代表作・「ガメラ 大怪獣空中決戦」「デスノート」/ポルノ作品・「いたずらロリータ。うしろからバージン」他)、大森一樹監督や藤田敏八監督、森田芳光監督なんかもポルノ出身です。他にも沢山います。

世間が眉をひそめていたポルノ映画。その世界からの出身監督が撮った作品が、日本で初めてアカデミー賞外国語映画賞を受賞したことは、いろいろな意味を持っている気がします。

考えてみたら、加藤久仁生監督や、以前長編アニメーション賞を受賞した宮崎駿監督の作品にしたって、その昔は「漫画映画」と馬鹿にされていたジャンルです。

今、例えば世間的に汚らわしいと言われる18禁エロゲームを作っていたり、馬鹿馬鹿しい自作動画をUPしたり、エッチな美少女フィギュアを造形したりしている人がいても、まわりの人が蔑んだり嘆いたり批判したりしないでくれたらいいなぁと思います。

そのなかには将来、みんなを感動させてくれる作品を生み出す人がいるかもしれないから。

それはまた、「おくりびと」のテーマのひとつでもあると思います。
by gqgweb | 2009-02-23 22:22 | ■催事感想