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「正常性バイアス」

<イタリア地震>現地学者「来る」予知 市が自粛求める

「イタリア中部で6日未明に起きた地震について、地震発生前、現地の地震学者が「大地震が来る」と当局に上申していたことがわかった。学者は自家用車のスピーカーで住民に避難を呼びかけたが、「パニックを広げる」と市に自粛を求められていた。

 この学者は震源地のラクイラ在住の元国家原子力研究所職員、ジャンパオロ・ジュリアーニ氏。レプブリカ紙によると、同氏は地下の岩盤から放出されるラドンガスの量で地震を予測する仮説を提唱している。それに基づき、同氏は今年2月、ラクイラ市に「住民の避難」を呼びかけていた。しかし市は騒乱を引き起こすと、警告を続けるジュリアーノ氏のホームページを閉じるよう命じていた。」
(毎日jp)

人間はノアの箱舟の頃からそんなに変わっていないので、見知らぬ学者がスピーカーで大地震が来る事を呼びかけても、信じて避難する人なんてごく少数でしょう。

最近の防災心理学では、パニックになる事よりも、たいしたことは無いと思う心理のほうが危険である、と言われています。「正常性バイアス」や「多数派同調バイアス」がかかるからです。

「根底にあるのは、人間の「安心したい」という心理だという。例えば、火災警報機が作動しても「誤報かいたずらだろう」「火事が起こるはずがない」と考え、「異常ではない」という判断に行き着く。「こうした異常だと思いたくない心理的な動きを“正常性バイアス”と呼びます。さらに、『安全が普通』ともいえる先進国の人は危機察知能力が低く、こうしたバイアスがかかりやすい」災害時はパニックより「大したことない」という心理のほうが危険(医学処)

この正常性バイアスでの悲劇としては2003年韓国大邱市での地下鉄放火事件があります。多くの人が、パニックになるのではなく、危険が迫る寸前まで災害の大きさを認識できず逃げ遅れて死んでしまったのです。

確かに地震の場合、今の科学では、予測が極めて困難です。
そのうえ、ちょくちょく「大地震が来る」なんて叫んでいる新興宗教団体なんかもあるから厄介です。

ただ、なにも知らないまま瓦礫に埋もれて死んでしまうよりも、変な学者が危ないって言っているからちょっと安全そうなところに行っていましょうか、ぐらいの事があってもいいんじゃないかと思います。

信じるか信じないかはその人次第。

信じて助かればよし。
信じてなにも起こらなければちょっとした心配損ですが、
何も知らないで災害に巻き込まれて死んでしまうよりは、ずいぶんいいでしょう。
by gqgweb | 2009-04-07 14:02 | ■噂話感想