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2008年 12月 27日 ( 2 )

「盗用か名誉毀損か」

槙原さんの歌詞、盗用と認めず 松本零士さんに賠償命令

「漫画家松本零士さんから、「銀河鉄道999」のせりふを歌詞に盗用されたとテレビ番組で非難され、名誉を傷つけられたとして、歌手槙原敬之さんが賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、盗用とは認められないとして、松本さんに220万円の賠償を命じた。」

ものを創りだす仕事にかかわっている人間なら、避けては通れない著作権の問題。
自分も何度かこの手の事案に巻き込まれてきたので、槙原さんと松本さんの裁判の結果は気になっていました。今回、名誉毀損に関しては、槙原さん側のいいぶんが認められたようです。

著作権ビジネスといったものが、かなり「金」になる、と認識された時点から、創作と著作権の問題はどんどん複雑になっていきました。コンピュータが出現して以降は特に、あらゆる開発、あらゆる創作物が著作権に保護され、ライセンス料が跳ね上がり、それだけで成立する企業や組織も次々と生まれてきました。

自分の創ったものがそっくりそのまま真似されて、またはコピーされて流通している。
これは創作者にとっては許しがたい事です。
DVDの違法コピーや文章丸写しの著作物なんていうのは、この手のものです。
ただこの場合、コピー作品は創作物とはいえません。ただのコピーです。
こういったものは厳しく取りしまるべきでしょう。

では、今回のような「似ている」といったものはどうでしょうか?
例えば、来年の干支、牛の絵を描くとしましょう。

描いた牛は、何も参考にして描かなかったか。過去に描かれた事のある牛のイラストの、どれとも似ていないか。以前見た牛の絵画のどの影響も受けていないか。難しいです。この時、ある領域を超えると著作権に触れる事になります。

また、ネット上に存在するコンテンツのかなり多くのものが、著作権に触れていたり、グレーゾーンに存在していたりします。動画サイトの2次創作物、ブログにおけるニュース写真や記事の引用、どこかでみたことのあるキャラクター。

創作者の権利はきちんと守られなくてはなりません。そうしなければ創作者の生活は不可能になります。しかし著作権が新たな創作を妨げる足枷となってもダメでしょう。

著作権が巨大な利権に変わってしまった現在、この著作権問題は創る人達の頭上で、どろどろとした黒雲として、大きく広がってゆく事でしょう。
by gqgweb | 2008-12-27 10:24 | ■事件感想